この7月に富士山登頂をやっと果たしました。
一度は登ってみたい富士山。
よくメジャーすぎて、登りません、という人がいますが、やっぱり一度は登った方がいいと思いました。
富士山は3年前から計画しては頓挫していました。
今回は昨年から趣味としてきた登山の流れもあり、絶対行くと心に近い臨みました。
ネットで色々調べ、また、実際行ってみてわかったことを書いておきます。
7月27日(木)28日(金)の平日 須走口 登山 山小屋泊、明朝ご来光の計画。
・日程
平日は空いています。学生夏休み期間中なので心配してましたが空いていました。
金曜出発、土曜出発は激混み必至でしょう。
山小屋の空き状況は各山小屋のHPでわかります。
金曜、土曜はほぼいっぱいです。
今回のルートは小田急線新松田駅から富士急行バスで須走口5合目のルートです。
新松田発8:40のバスは激空き。
私入れて7人でした。
帰りも須走口5合目から新松田へ帰るバス。
外国人が5人乗っていましたが、途中で降りたため私は1時間近く一人で乗っていました。
登山道もほとんど人がいません。
須走ルートは吉田ルートより人が少ないと聞いていましたが、吉田ルートと合流する8合目あたりからも人がいなくて大丈夫かと心配になるほど少なかったです。
山頂に着いた17:40頃は山小屋の周りに人がなく閑散。
ネットでは人でごった返している画像が多いですが、人が少なく拍子抜けです。
しかしながらご来光の時間には、どこにいたんだ、というぐらい人があふれてきました。
ご来光後には、頂上は人がたくさんでネットでみた光景。
その後は、頂上の山小屋やお鉢巡りも混んでいましたが、だいたいみんなの行動が同じなので少し時間をずらせば、混雑に巻き込まれることは少ないです。
ツアーの人たちの流れは、ご来光後に小屋で食事。
個人客であれば、ご来光後ほどなくお鉢巡りすると空いていてよいと思います。
下山もほとんど人がおらず、有名な砂走りでは走って下山しました。
(途中3回転びそうになりました。危険ですので体力・筋力・年齢・経験を考えましょう)
・登り時間、下り時間
登り時間は、須走ルートで6時間40分。
須走口5合目にバスが10時に到着。標高2,000m。
高度順応のため山小屋で早めの昼食をとり1時間ほどのんびりとしました。
後々、悩まされる高山病の気配がここで来たので、休憩したのは正解でした。
ちなみに須走ルートは吉田ルートより1時間ぐらい余計にかかるらしいです。
そのかわりツアー客などが少なく空いててよい。
登りはかなりペースを落とし、心拍数が早くなったら落ち着くまで休憩。
これを繰り返しながら登りました。
それでも、自分が想像していたよりも早く登れていました。
もともと7合目3,200mの見晴館に泊まる計画でしたが、14:30頃に着いてしまい、時間をもてあますので上の宿にしようと計画変更を考えました。
そのタイミングでたまたま近くにいたツアーガイドの方に宿の相談をしたら、この時間なら頂上の山小屋でもいいのでは、朝食もおいしいらしいし、と言われ、いっちょ頂上目指すかと心が動かされます。
結局、頂上を目指すことにしましたが、8合目3,300m超えたあたりから、心拍数がさらに早くなる。
空気が薄いので息が上がりやすく頭も痛い。いわゆる高山病です。
でも、なんとか頑張りながら17:40に登頂を果たしました。
11時出発とすると6時間40分。結構長い。
下山は翌日の8:15に須走下山口をスタート。
須走には、有名な砂走があり、かなり早く歩くことができる。
予定では下山時間は3時間半から4時間くらいと思っていた。
が、須走口5合目に9:50についてしまった。
なんと1時間40分ほどで降りてきた。
砂走を走ったとはいえ、他の山と比べて、登山と下山の時間差はすごいと思う。
あれだけの高さを1時間40分で降りてくるって。
降りた時には耳が気圧の変化でツーンとしてた。
実は須走からのバスの時間を間違えていて10時までに降りようと必死だったのだ。
しかもバスの時間を間違えていて結局50分ほど待つことに。。。
・山小屋
家族連れにおすすめなのは、見晴館(7合目3200m)かな。
何組か親子連れの人たちはほとんど見晴館で泊まるといってた。
私もここにしようと思っていた。
高山病予防の点からも高度順応としてはここで泊まって、次の日ここで日の出を見て、山頂目指せば、日の出渋滞にも合わずにスムーズかと思う。
ただ、想像してたのとちょっと違った。
まずは、到着時間。意外と早く着いた。11時に登り始めて16時ぐらいに着くかなと思っていたが、着いたのは14時半。
一人だったので、これだと時間を相当もてあます。
もう一つ上の江戸屋を目指す。
今回よかったのは平日だったので、宿に空きがあったこと。予約をしていかなかったので、登れるところまで登ることができた。
結果、登れば登るほど景色が違うということがわかる。
これは8合目で泊まるのはもったいないな、と思い、頂上を目指す。
吉田口、須走口の山頂山小屋は山口屋と扇屋。
今回、山口屋に泊まった。
山小屋の口コミって色々見ると、対応のよくないスタッフが多い的な感じだったけど、山口屋のスタッフの方はみな親切で気持ちよく寝泊りできた。
ちなみに富士山のトイレは有料だが、山小屋に泊まる人は無料というのが多い。
山頂も有料トイレはあるが、山口屋は宿泊者専用のトイレがある。
無料で使える。
そして綺麗。山小屋のトイレって汚いイメージあったけど、きれいで驚いた。
水を引っ張ってくることは難しいので、バイオトイレとなっていて、処理できるようになっていた。においもほぼない。
男性トイレはお小水後に酢のスプレーを吹きかけることになっており、それのせいもあって酢のにおいが充満している。
・お菓子
いわゆる行動食ですが、多いほどいいですが、荷物になるので適量がいいでしょう。
私は、チョコレート一枚、ヴィダインゼリー1本、カロリーメイト2本、飴でした。
ヴィダインゼリーのようなゼリーはいいですね。即効性があります。
飴なしで、もう一本ゼリーがあってもよかったと思います。
・水
高山病の予防のために高度が100m上がるごとに水250mlを飲んだほうがいいらしい。
私は1ℓ持って行ってちびちび飲んだ。足りないぐらい。
追加で1本買っただけ。
富士山の水って高いからちょこちょこは買えない。
でも水分はこまめに気持ち多めに飲んだほうがいいのでケチらず買いましょう。
・登山客層
幼稚園児らしき子は見なかったが、小学生はチラホラ。
小学校高学年だと思うが集団で登頂していた。すごいなと感嘆した。
年配の方は、60代前半ぐらいまでだろうか。
70代らしき人もいたが、個人的には厳しいと思った。
外国人客は太った人もいて、客観的に見てよく登ったなと尊敬。
また、普段登山はしておらず富士山が初めてという方にあった。
そういう人は結構いるのかなと思った。
なので初心者でも40代ぐらいまでならなんとか登頂できると思う。
50代で登山経験なく普段運動していない人はさすがにしんどいじゃないか。
・日本人客、外国人客
割合は半分半分ぐらい。
外国の方は他国籍。
欧米から南米、アジアなど色々。
山小屋は外国人客対応のため日本語も外国語もペラペラ人が働いている。
日本人にとっても、外国人にとっても、日本の富士山は見て綺麗、登って楽しい観光スポットと改めて思った。
・日の出
吉田口、須走口のほうに見える。
ちなみに、吉田口山頂にある山小屋(山口屋、扇屋)前はすごい人であふれているが、山小屋を正面に見て左側にある小高い丘には人はまばら。ツアーの人たちはこっちは来ないみたい。小屋前より景色いいのに人が少ないのでこっちはおすすめ。
8合目過ぎたら、どこも日の出は同じようにきれいに見える、と言われている。
が、実感ベースでは全然違うと思う。
今回、頂上で見ることができたけど、景色が全然違う。
雲海なんかも上と下では見え方がかなり違うと思う。
もちろん、下の方がきれいなんてこともあると思う。
が、下と上は景色が全然違うので、その点考慮しよう。
頂上のご来光にこだわったわけではなかったけど、結果、頂上で見ることができてとてもよかった。
・日の出ツアー
平日で閑散としていたはずなのに、ご来光が近づいてくる時間になると、吉田口の登山道はヘッドランプがいっぱい。
いったいどこに潜んでいたんだと思うぐらい人があふれてくる。
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